Namecoinとは何か?と、非集権型DNSを技術的な側面から説明します。
Bitcoinという技術の応用として興味深いので、書いてみました。
Namecoinとは?
- Bitcoinと同じ技術(ブロックチェーン)を利用している
- P2Pネットワーク
- 元コードがBitcoin (オープン・ソース)
- 非集権型(decentralized) ICANNはない
- ブロックチェーンに key/valueでドメイン名/IPアドレスを登録する
- namecoin という暗号通貨がある
- 登録には、namecoinsが必要
- ドメインは、 .bit を使う
つまり、P2P上のデータベース(ブロックチェーン)に、ドメイン名、IPアドレスを key valueとして保存しています。
メリット
- 中央集権的組織がない
- ICANN関係ない
- レジストラがない
- 登録が簡単
- 登録料金が安い
ビットコインが排除される場合、以下のリスクがあるとして作ったという話を聞きました(thx Prem!)
- ドメインが削除される
- 交換所が排除される
デメリット
- あまり使っている人がいない
- 簡単に名前解決できない
- 登録にnamecoinが必要
Bitcoinプロトコルとの違い
- 別のブロックチェーン、ポート、IRCブートストラップ、メッセージヘッダー
- 新しいトランザクション・タイプ: new, first-update, update
- 新しいトランザクション・タイプ上のバリデーション
- 名前管理のためのRPCコール
- 初期ラッシュを遅くするためのネットワーク・フィー
サンプル .bitドメイン
以下、名前解決の設定をしないと閲覧できません。
- http://bitse.bit/
- http://explorer.bit/
マージド・マイニング
ちなみに
- Ethereum でも contract を書くと同じようなことができるはずです。
Ethereum 公式サイトに Namecoin の contract サンプルがあります。 - BitShares DNS でも同じようなことができる。ドメインは .p2p