ビットコインなどのP2Pネットワークにおけるエクリプス攻撃とは何かについて簡単に説明します。
エクリプス攻撃とは?
P2Pネットワークで、ネットワークAとネットワークBがあったとします。 双方のネットワークを繋ぐ悪意のあるノード(コンピュータ)が、A側から来た通信データを書き換えてB側に送り、B側から来たデータを書き換えてA側に送る、またはデータを送らないという攻撃です。
これによりネットワークAとネットワークBに違うデータが流れるため、同じ一つのネットワークではなく、別々のネットワークとして分断されます。
これをエクリプス攻撃と言います。
ビットコインのネットワークの場合、ブロックチェーンが分岐し、別々のブロックチェーンになるでしょう。
参考
- 論文: ビットコインP2Pネットワークにおけるエクリプス攻撃: Eclipse Attacks on Bitcoin’s Peer-to-Peer Network
- Reddit: Eclipse Attacks on Bitcoin’s Peer-to-Peer Network : Bitcoin
- プルリクエスト: v0.10.1で取り込まれている様子 Countermeasures against eclipse attacks by sipa · Pull Request #5941 · bitcoin/bitcoin
- Amazon.co.jp: 未来を変える通貨 ビットコイン改革論 (NextPublishing) 電子書籍: 斉藤 賢爾: Kindleストア
個人的な意見
ビットコインでも、ラジオやテレビの電波でデータを放送する方法がありますし、Google、Facebookのような企業が行う気球や飛行機、人工衛星からインターネットができるようにするプロジェクトもあります。双方のネットワークのノードに届くようにデータを送信すれば、この問題は解決できるのではないかと思います。
- インターネットを使わず電波DVB-Tでビットコインのデータ送信。
- Kryptoradio by Koodilehto